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蓄音機修理ドットコムでは、懐かしいビンテージ機器(真空管アンプ・真空管ラジオ・電蓄・蓄音機・ゼンマイ)の修理・修復を行っております。
業務用機器設計・製造技術で、ムダのない修理・修復・補修を行います。

電蓄修理・電蓄改造 フロアー型 電蓄を修理して、懐かしいあの音を、もう一度聴いてみませんか
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電蓄修理・電蓄改造(LPレコードプレーヤーに載換)

蓄音機修理ドットコムでは、通常の電蓄修理だけではなく、電蓄でLP・EPレコードの再生を可能にするための改造・改修(レコードプレーヤー移設)のご相談も承ります。

RIAAイコライザーアンプ(フォノアンプ)を追加装備して、電蓄でお気に入りのLP・EPレコードの再生を可能にいたします。更に外部入力端子(AUX)を追加して、CDプレーヤー等を接続するための改造も可能です。

SP盤がなくても、電蓄サウンドをお楽しみいただくことができます。

故障した電蓄モーターは、傷みが激しく、修理不能な状態です。トーンアームは、電蓄本体から取り外されており、形状や年式から考えて、異なる電蓄のものと思われます。また、針は欠損しており、入手困難な状況です。

お客様のご要望により、DENON DP-790 レコードプレーヤーに載せ換えて、LP・EPレコード盤の再生用に改造・改修する事になりました。

ターンテーブル・トーンアーム取り付け加工(穴開け、不要穴のパテ埋め)
パテが乾き、塗装後の状態

DENON DP-790 ターンテーブル(モーター)取付け用の穴を開けて(写真左側の四角い穴)、最初から開いていた不要な丸穴をパテで埋めて行きます。パテが乾いてから、表面を整えて塗装しました。

写真は、ターンテーブルとトーンアームを電蓄に移設した状態。電蓄内部には、電源コンセントを設けて、DENON DP-790とターンテーブル上の照明(ランプ)電源を供給するようにしました。

【スピーカー交換前: 写真左側】
フィールド型(励磁型)10インチ(25cm)スピーカーが使用されていました。コーン紙に破れがあるものの、控えめな音量でならば使用できますが、お客様のご希望により、交換する事になりました。
スピーカー本体に取付けてあったアウトプットトランスが断線していたため、音が出ない状態でした。

【スピーカー交換後: 写真右側】
お客様のご要望により、迫力のある低域再生を可能にするため、同サイズの新品パーマネントマグネット型スピーカー(デュアルコーン)に交換しました。また、アウトプットトランスも新品交換しました。

電蓄修理前、全てのトランスが断線、大部分のコンデンサーがカビと絶縁不良で不動状態でした。
スーパーヘテロダイン、低周波一段増幅付き2A3パワーアンプの自作電蓄。
修理前のラインナップは、UZ-6D6、UT-6A7、UZ-6D6、6ZDH3、UZ42、2A3、2A3、5Z3

段間トランス:断線、アウトプットトランス:断線、パワートランス:断線、電源用オイルコンデンサー絶縁不良、配線ケーブルも硬化(風化)がられるため、組み替え(全改修)を行います。

電蓄修理(改修)後のシャーシ表面と裏面の状態。
スーパーヘテロダイン、低周波一段増幅付き2A3パワーアンプ。
修理(改修)後のラインナップは、6WC5、UZ-6D6、IN60(検波ダイオード)、LA3161(フォノアンプ)、UZ-6C6、UZ-42、2A3、2A3、5Z3 真空管と半導体のハイブリッド構成になりました。

輸送時のガタつき防止のため、シャーシフロント寄りに取付金具を増設して、しっかりとキャビネット本体に固定できるようにしました。

断線故障していた各トランス(電源トランス、段間トランス、アウトプットトランス)は、全て新品交換しました。電源トランスは、当電蓄専用に特注製作したものを使用しています。

ラジオのダイヤル指針がスリップして、スムーズに動かなくなっていたため、可動部の整備・調整を行い、新しい糸に掛け替えました。

電源スイッチのシャフトがとても短く(写真左側)、ツマミがフロントパネルに接触し、操作しにくい状態になっていたため、シャフトの延長加工を行いました(写真右側)。これにより他のツマミと取付位置が揃い、外観もよくなり、操作しやすくなりました。

中央にあるダイヤルのシャフトも短めですが、ツマミ自体が大きく、取付位置に問題は無い状態です。

電蓄本体の裏蓋のサランネットが破れていましたので、新しいサランネットに張り替えました。2A3真空管パワーアンプは、発熱量が多いため、通気性の良い生地を採用し、張り替えました。

電蓄修理(改修)完了時の状態です。電蓄はSP盤再生用でしたが、お客様のご要望により、LP・EPレコード再生仕様に改造しました。フォノアンプ部は、増幅度が高く低雑音の半導体(IC)を採用し、LP・EPレコードの再生に適した音質にするために、RIAAイコライザーアンプを追加装備しました。

お客様のご要望により、迫力ある低音域の再生を可能にするチューニングを行っていますが、レコード再生おいて、大音量時にハウリングを抑える工夫も行っています。

フォノアンプ電源には、真空管の負荷電流変動の影響を受けるB電源(高圧電源)を使用しない独自の回路で、安定した電源を供給しています。

さらに、CDプレーヤー等を接続するための、外部入力端子とセレクタスイッチを増設しました。
*ステレオ入力された音声は、L+R(モノラル)で再生します。(レコード再生も同様)

ここでご紹介しましたスーパーヘテロダイン、低周波一段増幅付きフロアー型の電蓄は、SP盤がなくても、適度なNFBと相まって、ダンピングの効いた2A3サウンドをお楽しみいただける電蓄に生まれ変わりました。

LPレコードプレーヤーへの載せ換えは、お客様でレコードプレーヤー(動作品)をご用意いただくか、別途ご購入をお願いいたします。カートリッジ・交換針につきましても同様です。詳しくはご相談ください。

フロアー型の電蓄修理・修復・改造(改修)のご注文は「修理申込方法(サービスご利用規約)」をご覧ください。

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