SL-QL15 修理 テクニクス レコードプレーヤー 東京都 A様
テクニクス SL-QL15 修理。通電するものの、スタートボタンを押しても動かない故障の修理。
アームユニットが脱落している不良の修理と、アーム周りの機械部がスムーズに動かない状態を改善しました。
テクニクス SL-QL15は、1983年(昭和58年)に発売され、クォーツロック・ダイレクトドライブのターンテーブルに選曲機能を搭載したモデルで、テクニクスのリニアトラッキング方式の集大成と言える高機能プレーヤーです。幅43cmの樹脂キャビネットを採用した軽量化モデルです。
【状態および修理内容】
- トーンアームを吊り下げている部分が割れて、アームユニットが脱落している状態でした。
軽量化したリニアトラッキング方式のアーム吊り下げ部分は樹脂製で、近年お預かりするプレーヤーのほとんどは、この吊り下げ部分にヒビ割れが見られます。純正部品は製造終了のため、写真の通り接着して修理を行います。 - トーンアームガイドレールや選曲センサー周りを清掃・グリスアップを行いました。
- ウォームギアの清掃・グリスアップと金属プーリーの清掃を行いました。
- アーム駆動モーターのプーリー清掃後、モーターシャフトから注油を行い、モーター単体でスムーズに回転する状態を確認しました。
- アームが水平移動するためのガイド周辺や、アームから繋がるコードの収納部などのグリスを除去して、新たにグリスアップしました。
- アーム駆動用ゴムベルトが経年劣化で変形・硬化してスリップしやすい状態でしたので、新しいベルトに交換しました。
上記の修理・メンテナンスで、SL-QL15の正常動作を確認しました。
SL-QL15の動作確認は、弊社所有の針を使用して行いますので、お客様の針は、お客様のお手元に保管をお願いいたします。輸送中に針折れのリスクがありますので、針は取り外してお送りください。
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- SL-10系 プレーヤー修理
- 2022/08/02 13:00
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