テクニクス SL-15 修理 三重県 I様
テクニクス SL-15 修理。レコードを再生すると、途中で再生を終了してしまう故障の修理。
システム制御系統の修理・整備を行い改善しました。また、操作ボタンを押しても動作しない事がありましたので、操作ボタンの分解整備を行いました。
テクニクス SL-15は、1981年(昭和56年)頃に発売されたターンテーブルで、プログラム選曲機能を初搭載したフルオートプレーヤーです。
SL-10とスタイルが似ていますが、シャーシ、アーム、ターンテーブル周りなどの基本的なもの以外はSL-15専用品です。SL-15はMCアンプ非搭載で、カートリッジは、EPC-P205Cmk3(MM型)が付属いたします。
【状態および修理内容】
- システム制御系統の不良により、動作が不安定な状態になっていました。システムコントロール基板のコンデンサから液漏れ腐食が見られるため交換しました。
- システムコントロール基板の半田づけクラックが多数見られましたので、大部分の半田を修正しました。
- ミューティング解除のタイミングが早く、針がレコード盤の上に乗る前にミュートが解除されてしまう状態でしたので、ミュート時間を少し延長するようにしました。
- ターンテーブル制御基板にもシステムコントロールの一部があり、液漏れしているコンデンサが複数見つかりましたので交換しました。
- 液漏れしていたところは、全てアルコールで清掃しました。
- 操作ボタン(スタート・ストップ、アーム送り・早送り、アーム戻し・早戻し、リピート)を受け付けない時があり、不安定な状態でした。同じ厚みのスイッチが入手不能なため、既存スイッチを分解整備して改善しました。
- ターンテーブシャフトが回転するとき、少し摩擦を感じるため、シャフトと軸受けに専用オイルを注油して、スムーズに回転する状態を確認しました。
- トーンアームの動作が少し不安定でしたので、新しい駆動ベルトに交換しました。
上記の修理・メンテナンスで、テクニクス SL-15の正常動作を確認しました。
※SL-15 修理をご注文される際は、針・カートリッジは、お客様のお手元に保管をお勧めしております。弊社所有の針で動作確認を行います。(電源コード、オーディオケーブル、取扱説明書などの付属品も不要でございます)
- TAG:テクニクス, SL-15修理
- SL-10系 プレーヤー修理
- 2022/10/31 17:00
- この記事のURL