SL-7 制御基板の修理 埼玉県 M様
SL-7のスタートボタンを長押ししてても「トーンアームが前進しない」故障の修理でお預かりしましたが、それとは別に、ターンテーブルの回転が不安定な問題が見つかりましたので、制御基板を修理しました。
ここでは主にターンテーブルの回転が不安定だった問題の修理について紹介いたします。
【状態および修理内容】
- 「トーンアームが前進しない」故障は、アーム周り機械部の各整備を行い改善しました。
- 制御基板のコンデンサから液漏れしているものが複数みつかりましたので、漏れ出た電解液をアルコールで拭き取り新しい部品に交換しました。
漏れが多かったため、清掃しても跡が残りますが、問題はないと思います。 - ターンテーブルの回転が少し不安定で、音楽の音程がぎこちない印象を受けました。
しかし、ストロボスコープで確認すると、それほど大きな回転ムラはなく、明らかに異常と言える状態ではありませんでした。
しかし、各部を詳しく調査した結果、ターンテーブルモーターをドライブするためのICの取付け不良があることが判りました。 - ICのピンが折れ曲がり、基板の穴に通っていないことで断線が生じて、ICが正常に機能していない状態でした。
折れ曲がったビンを修正して、改めて基板に取付け、ターンテーブルの回転ムラが改善したことを確認しました。 - この機会に制御基板の半田づけにクラックが入りやすい場所の半田づけを修正しました。
上記の修理と各整備を行いSL-7の正常動作を確認しました。
※通常SL-7の修理をご注文される際、交換針の部分(MMカートリッジの場合)を取り外して、お客様の手元に保管することをお勧めしております。
- TAG:SL-7修理
- SL-10系 プレーヤー修理
- 2025/08/11 17:00
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