ナショナル SL-N25 修理 大阪府 Y様
ナショナル SL-N25の修理。フロントスピーカーの左チャンネルから音が出ない故障を修理しました。
ナショナル SL-N25は、1983年に発売されたリニアトラッキング式プレーヤーで、本体にスピーカーとフォノイコライザを内蔵しています。
背面にはライン出力端子(RCAピンジャック)があり、プリメインアンプ等のAUX端子に直接接続して、レコードの再生が可能です。
また、フロントパネルにはヘッドフォン端子の他にライン入力端子(各ステレオ ミニ)があり、レコードと外部音源のミキシングが可能です。(ミキシングレベル調整はありません)
フロントパネルの中央にあるボリュームで、内蔵スピーカーとヘッドフォンの音量を調節することができます。
レコード盤の有無や盤サイズを自動検出する機能はなく、スイッチの切替操作が必要です。しかし、ボタン操作だけでアームの水平移動やアップ・ダウンができますので、一般的な手動式のレコードプレーヤーと比べると、飛躍的に操作が簡単です。
【状態および修理内容】
- SL-N25を購入してから使用していない状態と伺いました。
プレーヤーを拝見したところ、ほとんど新品(デッドストック品)の状態でした。 - フロントスピーカーの左チャンネルから音が出ない原因を調査したところ、メイン基板のプリントパターンの断線が見つかりました。
ジャンパー線を繋いで断線状態を回復して、左右のスピーカーからステレオで音声が出力する状態を確認いたしました。 - 制御基板の部品から液漏れして、腐食が見られますので、液漏れコンデンサを交換しました。
漏れ出た電解液をアルコールで拭き取り交換しております。 - その他、半田づけのクラックが疑われる場所の半田修正や軽整備を行いました。
上記の修理・整備でナショナル SL-N25の正常動作を確認しました。
※通常SL-N25の修理をご注文される際、交換針の部分(MMカートリッジの場合)を取り外して、お客様の手元に保管することをお勧めしております。
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- SL-10系 プレーヤー修理
- 2025/09/12 16:50
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