テクニクス SL-7 修理 レコードプレーヤー 東京都 T様
テクニクス SL-7 リニアトラッキング方式のターンテーブルの修理。アームが全く動かなくなった故障の修理とメンテナンスを行いました。
1981年(昭和56年) 頃に発売されたクォーツ D.D.ターンテーブルで、先に発売されたSL-10の姉妹機と言われていますが、内部はSL-QL1をジャケットサイズ化して、ディスクスタビライザーを追加したレコードプレーヤーです。
【状態および修理内容】
- トーンアーム駆動モーターのシャフトが固着して、回転しない状態でしたが、シャフトから注油して改善しました。しばらくの間、外部電源で通電し、モーター単体で回転テストを行い、軽く回転するようになりました。
同時にベルトが掛かるプーリーも清掃しました。 - トーンアーム駆動モーターの動力を伝えるウォームギア周辺のグリスが硬くなっていましたので、清掃後グリスアップして、硬化したゴムベルトを交換しました。これにより軽く動くようになりました。
- アーム周辺部では、アームから繋がるコードの引き込みがスムーズに行えるよう、古く硬くなったグリスを清掃し、新たにグリスアップしました。また、周辺も清掃しました。
- シスコン基板の電解コンデンサが経年劣化により液漏れし、緑色に腐食していました。液漏れした部品は継続使用できませんので、新品に交換します。同じような不良が複数みつかりましたので、全て交換しました
上記の修理で、テクニクス SL-7は正常動作するようになりました。
※レコードプレーヤーの動作確認は、弊社の針(カートリッジ)を使用します。お客様の針は、お客様にて保管をお願いしております。
- TAG:テクニクス, SL-7修理
- SL-10系 プレーヤー修理
- 2020/05/11 15:00
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