SL-7 テクニクス ターンテーブル修理 千葉県 S様
テクニクス SL-7 ターンテーブルの修理。音が出ない、アームが先へ進まない(不安定)等の故障の修理、メンテナンスを行いました。
SL-7には前期型と後期型が存在しており、シスコン基板が異なります。このSL-7は後期型で、電解コンデンサの液漏れも少ない状態で、よくある音声コード(ピンプラグ)の接触不良も無い状態でした。
【状態および修理内容】
- 音声がでない故障は、トランジスタの不良で、ミューティングが制御不能になっている事が分かりました。この修理の機会に、ミューティングリレーも密閉型の高性能タイプに交換しました。
- メイン基板の電解コンデンサから液漏れして、リード線が緑色に腐食しているものが見つかりましたので、交換しました。液漏れを放置すると、プリントパターンにも腐食が広がり、断線するリスクがあります。
- トーンアームの動きが不安定で、アーム駆動ベルトが滑りぎみの状態でしたので、お客様とご相談の結果、アーム周りのメンテナンスも行うことになりました。
- ウォームギアの清掃・グリスアップ、アームモーターのプーリー清掃・注油、ゴムベルトの交換を行いました。
- アームが途中で、コードのガードに引っかかる状態でしたので、上から8枚目の写真の通り改善しました。
- アームの先にある、T4P規格カートリッジの差込口の右チェンネルのマイナス側に接触不良が見られるため、補修で改善しました。
上記の修理で、テクニクス SL-7の正常動作を確認しました。
※SL-7の動作確認は、弊社の針(カートリッジ)を使用します。お客様の針は、お客様にて保管をお願いしております。
- TAG:テクニクス, SL-7修理
- SL-10系 プレーヤー修理
- 2020/08/18 13:00
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